お金の勉強をしても不安がなくならない?
お金というのは人生を占める大きな問題です。
私はお金に対しての不安が大きく、投資で失敗をしたり、それでお金についていろいろと勉強をしてきましたが、それでも不安は一向に解消されることはありませんでした。 その原因は、お金の問題はお金のことを学べば解決できると思い込んでいたからです。 しかし、実際は株や為替を学んでもなかなか勝てなかったり、せっかく手にしたお金を無駄に使ってしまうこともありました。
そんな中でマネースクリプトという概念に出合い、自分が犯してきたお金に関する問題点の原因にようやく気付くことができました。
マネースクリプトとは何か?
マネースクリプトとは、クロンツ博士が提唱した、お金に関する信念や思い込み
です。 小さい頃からの解釈により自然と身に着けたもので、無意識的に作用し、私たち自身も気づきません。
どのようなマネースクリプトが問題を生むのか?
では、具体的にどのようなマネースクリプトがあるのか見てみましょう。 お金はあればあるほどよい。 このマネースクリプトを見てどう感じますか? 私はマネースクリプトについて学ぶ前まではこちらの考えはかなり同意していました。 年収が800万円を超えてきても幸福度はそれほど変わらないという研究があります。
(これは数年前のしかもアメリカの研究なので、可処分所得も減り、消費税も上げられた今、800万ではぜんぜん足りないという人は増えているかもしれませんが。。。)
しかしながら、お金が増えることに問題はないし、お金がたくさんあるのはいいことじゃん。
と考えていました。 では、100%同意しない原因は何だったでしょうか? 私はそれをよく理解しておらず、だからってお金ばかりあったっていいわけでもないよね程度でした。 実はその同意できない理由が明確に理解できていないことが問題だったのです。
マネースクリプトから問題に気づく
お金はあればあるほどよいという考えには、お金を入手するための困難やそこに費やす時間や努力
が見えなくなっています。 例えば、私はある商品を買うときに非常に悩むタイプでいろいろなサイトや類似商品を比較したり、
過去の価格推移を調べて一番良いと思うときに買うようにしていました。
しかも、かなり悩んでしまうため悩んだ挙句に買うのをあきらめたりすることも多々ありました。 そうやって、数千円や数百円を減らしたりするために、
何時間もかけたりしていたことにマネースクリプトを勉強してからようやく気付いたのです。 上記の行動はマネースクリプト的な問題だけではなく、
完ぺき主義的な行動でもあり、どちらにせよ精神的によくないので、非常に注意すべき行動です。 仕事をする上でも重要なツールを導入するかしないかで必要以上に思い悩んでしまったり、そのことで無駄に時間を費やしていたことにいまさらながら気づいたのです。
上記のことは常日頃から時間やストレスを気にしている人にとっては当たり前のことかもしれません。
しかし、私は減らすお金を少しでも少なくするために大事な時間がたくさん使ってしまったり、心理的ストレスを増大させているということに気付いたのです。
問題に気づいたらどうすればいい?
自分の持っているマネースクリプトの矛盾に気付いたら今度はそれを書き換えていかなければなりません。 お金はあればあるほどよい。 というマネースクリプトについて、実際私が信じ込んでいたのは
「自分の手元から減るお金は少なければ少ないほうがいい」ということでした。 この考え方には「お金を減らさない努力」に伴う時間や、ストレスを軽視しすぎていたことが問題だったと気づきました。 そして、「お金を減らさないことは大事だが、お金よりも重要なものがある」と書き換えています。 私も何かを選ぶときに急に悩まずに選べるようにはなれませんが、時間や精神的ストレス、人間関係が
お金よりも重要だということを頭の隅に置いて、選択に時間をかけすぎないことや細かい金額の差異は気にしすぎないようにすることを心掛けるようになりました。 ここでもう1つ重要なのは真逆の方向に振れるのも問題だということです。
お金の価値を重く置いて、時間やストレスに軽視していたことは問題ですが、
かといって気にせずいくらでもお金を使えばよいということではありません。
マネースクリプトで重要なことはバランスです。
マネースクリプトについては1つの方向がダメだったと気づいた人が、
真逆に動いてしまうことが多いようですが、両面から考えてバランスを
取ることが重要です。
では、自分のマネースクリプトを発見するには?
例として1つのマネースクリプトが引き起こす問題と解決策を提示したので、なんとなくマネースクリプトがどのようなものなのか、理解していただけたでしょうか?
例のマネースクリプトと同じような問題を持っていて、そういうことかと気づけた人もいれば、
私にはそういう問題はないなと感じていた人もいるかと思います。
マネースクリプトは人それぞれですので。
ではどうやって自分が持つマネースクリプトを発見するのか、 それはまた次回お話ししたいと思います。